モーモー祭とは

 全国和牛能力共進会への取り組み

この地域では、和牛改良の進展度合をはかるひとつの指標として共進会を掲げ、町の共進会はもとより、郡、県の共進会についても和牛改良組合が中心となり、和牛飼育農家は積極的な取り組みを行った。
その最高峰に位置するのが5年に一度開催される全国和牛能力共進会(以下「全共」)であり、そこに出品するにあたっては全町一体となった取り組みが展開された。

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第5回全共の内閣総理大臣杯

その結果、1977年(S52)第3回大会(宮崎県)で農林大臣賞、1982年(S57)の第4回大会(福島県)で「育種登録群」でグランドチャンピオン、さらに1987年(S62)の第5回大会(島根県)で同じく「育種登録群」で念願の内閣総理大臣賞を受賞。それにより翌1988年の農林水産祭で天皇杯を獲得するなど、「和牛の里 口和町」と称するにふさわしい数々の成績を修めたのである。
その後の大会では、肉用牛の評価が脂肪交雑、枝肉重量、ロース芯面積や皮下脂肪厚などから算定される育種価重視に変わってきたことや、その面において広島牛としての種牡牛造成が他県に比べ立ち遅れしたなどから、近年の大会では苦戦を強いられているが、上位入賞などを果たしている。

全共の歴史とねらい

和牛の能力と斉一性の向上を目指す全共は、昭和41年に岡山県で第1回が開催されて以降、第3回宮崎大会からは5年に一度開催され、昨年の宮城大会で第11回を迎えた。
この共進会の特徴は、それぞれの時代における和牛生産と改良上の重点課題を反映した出品区を設定し、日常の登録事業を通じた改良成果の検証と併せて、次世代を託せる素材の選抜と展示により、今後の和牛改良の方向性をも明示することにある。
そのため、開催のねらいに基づくテーマを掲げ、その実現に努めてきた。

全国和牛能力共進会の開催推移
回  開催年   開催地・開催テーマ
第  1回 昭和41年 岡山県 和牛は肉用牛たりうるか
第  2回 昭和45年 鹿児島県 日本独特の肉用種を完成させよう
第  3回 昭和52年 宮崎県 和牛を農家経営に定着させよう
第  4回 昭和57年 福島県 和牛改良組合を発展させよう
第  5回 昭和62年 島根県 着実に伸ばそう和牛の子とり規模
第  6回 平成  4年 大分県 めざそう国際競争に打ち勝つ和牛生産
第  7回 平成  9年 岩手県 育種価とファイトで伸ばす和牛生産
第  8回 平成14年 岐阜県 若い力と育種価で早めよう和牛改良、伸ばそう生産性
第  9回 平成19年 鳥取県 和牛再発見!地域で築こう和牛の未来
第10回 平成24年 長崎県 和牛維新!地域で伸ばそう生産力 築こう豊かな食文化
第11回 平成29年 宮城県 高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ和牛生産

近年の全共の視点

このように歴史ある全共であるが、その時々の社会情勢の和牛に対する影響を分析するなかで、審査の視点も刻々と変化している。
前回の宮城大会では、和牛の繁殖能力を高め、分娩間隔を短縮し、子牛生産率を高めようという狙いがあった。また、和牛の魅力を伝えることで、需要拡大と安心できる経営を目指した。
肉牛の部では脂肪交雑だけではなく、脂肪の質も評価され、新たな和牛の魅力の発見と、それを広く消費者に伝えることが図られた。

口和モーモー祭のはじまり

前述の全共での輝かしい成績をうけ、この日本一という栄冠を口和町全体で喜び、また歴代の牛や飼養農家に感謝する気持ちをこめて、1988年(S63)に第1回口和モーモー祭を開催するに至った。
モーモー大行進2和牛の大行進や牛と子どもの綱引きなど、牛をメインとする祭を開催することで、和牛に触れ合ってもらうこともでき、また口和町の良いところを町外の方にもアピールするとともに、野菜や米、加工品など特産品の販売、焼肉コーナーなどでおいしい牛肉を十分に味わってもらうことによる牛肉消費拡大への貢献、さらに大イベントを町民一体となって成功に導くさまざまな取り組みにより、今日県内でも特色のある有数のイベントに成長したといえる。
第1回の開催以後、2年に一度の開催を重ねてきており、今年は10月6日、7日に第16回口和モーモー祭が予定されている。